静岡労働局長より、標記の取り組みに係る協力依頼があることから、会員の皆様にお知らせするとともに、趣旨ご理解の上、取り組みにご協力くださるようお願い申し上げます。
昨年1年間の職場における熱中症の発生状況の速報値では、死亡を含む休業4日以上の死傷者数は805人、うち死亡者数は28人となっています。
業種別にみると、死傷者数については、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。また、死亡者数は、建設業、警備業の順に多く、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を行っていませんでした。
また、「休ませて様子を見ていたところ容態が急変した」、「倒れているところを発見された」など、熱中症発症時・緊急時の措置が適切になされていなかった事例が含まれています。
つきましては、熱中症リスクがあるすべての事業場を対象として、職場における熱中症予防対策の徹底を図るため、令和5年においても、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施することとします。
◆キャンペーンの概要
実施期間を令和5年5月から9月(重点取組み期間 7月)とし、労働災害防止団体などと連携し、事業場への熱中症予防に関する周知・啓発を行う他、熱中症に関する資料やオンライン講習動画等を掲載しているポータルサイトを運営します。
また、周知、啓発に当たっては、
(1)暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること
(2)作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと
(3)衛生管理者などを中心に事業場としての管理体制を整え、発症時・緊急時の措置を確認し、周知すること
について重点的に呼びかけます。
◆ご参考
●厚生労働省HP/「令和5年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します」