当協会が、過日実施いたしました標記の調査結果をお知らせします。
多くの会員企業様からご回答をいただき、誠にありがとうございました。
調査概要
1.調査内容
2020年4月及び2019年4月採用の新卒者数 (学歴別、男女別、外国人留学生数)
2.回答総数
195社
3.結果の概要
(1)採用人数は、平均で18.5人と昨年平均の18.3人から0.2人増加し、昨年調査(0.4人増)と同様に若干の増加となった。
業種別の採用人数は以下のとおり。
(ア)製造業(76社)は、前年平均16.4人から15.3人と、▲1.1人減少
(イ)建設業(29社)は、前年平均6.9人から7.9人と、+1.0人増加
(ウ)運輸倉庫業(16社)は、前年平均11.3人から10.3人と、▲1.0人減少
(エ)卸小売業(34社)は、前年平均11.7人から14.1人と、+2.4人増加
(オ)金融保険業(8社)は、前年平均43.7人から45.4人と、+1.7人増加
(カ)福祉医療関係(6社)は、前年平均96.9人から103.9人と、+7.0人増加
(キ)その他(26社)は、前年平均23.1人から22.3人と、▲0.8人減少
(2)新卒採用を予定していた企業は173社、うち「計画以上」・「計画通り」が100社(57.8%)、「計画に達しなかった」は73社(42.2%)、うち12社(6.9%)は採用数0人であった。
(3)採用活動にあたり、「新たな施策を導入した」と回答した会社は52社(26.7%)あり、実施した施策は以下のとおり。(複数回答あり)
○インターンシップの導入・拡充(12社) ○リクルート手法の変更(10社)
○WEB面接・面談・説明会(9社) ○会社PRの強化(9社)
○就職サイトの利用(4社) ○アウトソーシング(3社)
○社員からの紹介による採用(2社) ○アスリート雇用支援等の利用(2社)
○SNSの活用(2社) ○処遇改善(2社)
○逆求人(学生の売り込みに対し企業がアプローチする)による採用(1社)
4.全体の採用人数が0.2人増加する中で、製造業の従業員500名以上の企業や、運輸倉庫業の1,000人以上の企業などで前年比減少が見られた。また、採用計画に対しては、建設業で51.9%、製造業で45.7%の企業が計画に達しなかった。2020年度の新卒採用では、これらの企業において厳しさがうかがわれた。